機能不全家族とは?特徴とアダルトチルドレンとの関係性

 

こんにちは。あづみです。

このページをご覧いただいてありがとうございます。

 

前回はアダルトチルドレンについて、タイプ別に特徴をご紹介しました。

アダルトチルドレンとは?6つのタイプから見る特徴と生きづらさ

その記事の中に、『機能不全家族』というワードがちらっと出ていましたよね。

「機能不全家族は連鎖する」なんてことを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

 

そんなことを聞くと、自分は大丈夫なの?と不安になってしまいますよね。

そこで今回は、アダルトチルドレン改善に向けて避けては通れない「機能不全家族」についてお伝えします。

 

アダルトチルドレン克服を目指して、今回も一歩進みましょう!

 

 

機能不全家族とは?

 

機能不全家族とは、虐待や対立など様々な理由で家庭崩壊が起こっている家庭を意味します。

家族として健全に機能していないため、子どもの人格や個性が尊重されない、抑圧された家庭状況です。

 

子どもにとって、見て感じたことを親に自由に発言するのが、心の発達のために大切です。

しかし自由に発言できないとなると・・・。

 

「これを言ったらいけないんだ」

「本当はもっとこうしたいのに・・・。」

 

このような感情が生まれ、その子にとってそれがトラウマとなってしまいます。

 

そして親や兄弟の価値観に合わせていく事が、機能不全家族の中で育つ子どもにとって当たり前の感覚となります。

 

機能不全家族で育った子どもは、無意識のうちに新しい環境で自分の育った環境を再現してしまいます。

私も子育てするなかで、気が付くと同じような環境を作ってしまっていました。

機能不全家族は連鎖するといわれていますので、自分がアダルトチルドレンだと気が付いたときはチャンスです。

 

子どもに負の連鎖を継がせたくない!

そんな方は、こちらの記事で機能不全家族の連鎖を断ち切るヒントをお伝えしています。

負の世代間連鎖は子供に継がない!連鎖を断ち切る5つの方法

 

機能不全家族の種類

 

機能不全家族は以下の2種類の家族に分けられます。

 

機能不全家族の種類
  1. 親が肉体的・精神的に虐待をする家族
  2. 親が過度な期待をしたり、子どもが家庭内の不和を調和させようと大人の振る舞いをしなければならない家族

 

それぞれについてご説明します。

 

1.肉体的・精神的に虐待をする家族

 

肉体的・精神的に虐待をする家族には、言葉や暴力による虐待だけでなくネグレクト(育児放棄)も含まれます。

 

この種類の家族で育つ子どもは、存在自体を否定されることが多いです。

そのため自己肯定感を得られず、自己否定感情が強くなります。

 

しかし家族の中でうまくやっていかなければならないので、子どもは必死に平気なふりをして自分を押し殺します。

 

このような状況だと、虚無感が生まれてしまいますよね。

「家族に必要としてもらえない。」

「こんな私でごめんなさい。」

そういった感情と虚無感により、恋愛や買い物などの物質に依存する傾向があります。

 

虚無感が強いと自分に自信がなくなってしまいますよね。

自分に自信がないと、日々の生活だけでなく、大切な場面で損をするかもしれません。

 

こちらの記事で自信がないと起きる影響についてお伝えしています。

自分に自信がない人は何をやってもうまくいかない!?人生損する?

 

2.大人な振る舞いをしなければならない家族

 

2つ目は「大人の振る舞いをしなければならない家族」です。

 

親の理想に応えることや、夫婦喧嘩の仲裁役、育児放棄されている兄弟のケアなど。

子どもなのに家庭内で大人の対応を期待されます。

 

期待に応えることで親に褒められる → 嬉しくて、苦しくても頑張る → そしてまた褒められる。

このような悪循環が生まれてしまいます。

 

この環境で育つ子どもは、大人の心の世話をすることで存在価値を感じるので、人に依存する傾向があります。

この人に依存している状態を共依存といい、日常生活などに支障をきたす可能性があります。

 

誰かの世話をしないと落ち着かないなら、共依存の関係に陥っているかもしれません。

共依存はどちらにもメリットはありませんので、こちらの記事でチェックしてみてください。

共依存の関係から卒業しよう!共依存チェックと回復方法を大公開!

 

アダルトチルドレンとの関係性

 

気付いた方もいるかもしれませんが、機能不全家族とアダルトチルドレンの関係はとても深いです。

 

機能不全家族の中で生き抜くためには、親や兄弟の感覚に合わせようと自分を後回しにします。

一方のアダルトチルドレンは、家族の仲が壊れないように自分を犠牲にする特徴があります。

 

なんだかこの2つ、似ていると思いませんか?

 

子どもは、自分を後回しにしなければならない機能不全家族の中で育つことで、様々なトラウマを抱えます。

そしてトラウマを抱えた成人である「アダルトチルドレン」になるのです。

 

こちらの記事で、アダルトチルドレンについて詳しく紹介しています。

アダルトチルドレンの特徴って?6つのタイプから見る生きづらさ

 

実際にカウンセリングをしていると、アダルトチルドレンの人は機能不全家族の中で育ってきたケースが多いです。

 

 

機能不全家族の特徴と捉え方

 

機能不全家族の特徴と、機能不全家族をどう捉えたらいいか、 詳しくみていきましょう。

 

機能不全家族の特徴

 

まずは機能不全家族の特徴についてです。

自分の家族は該当するか、チェックしてみてください。

 

機能不全家族の例
□よく怒りが爆発する家族
□いろいろと批判される家族
□他人や兄弟姉妹と比較される家族
□冷たく愛の感じられないような、心の交流のない家族
□性的・身体的・精神的な虐待のある家族
□期待が大きすぎて何をやっても期待に添えない家族
□お金や仕事、学歴だけが重視される家族
□人の目を気にする表面だけ良い家族
□基本的な子どもの世話をしない家族
□親が病気がち、留守がちな家族
□親子の関係が反対になっている家族
□両親の仲が悪く、喧嘩ばかりの家族
□嫁姑の仲が悪い家族
□ネグレクト
□過保護、過干渉

 

あなたはいくつ当てはまりましたか?

 

「なんとなくそうだったかも。」

「これはあった!」

「う~ん、ピンとこない。」

いろいろですよね。

 

私が初めて機能不全家族について学んだときは、

「そういう部分もあるけど、完全にそうというわけではないし・・・うん、機能不全家族じゃないな!」

このように安心していました。

 

そう、安心・・していたんです。

 

家族のカタチに違和感がありつつも、機能不全家族と認めるのが怖かったんですよね。

機能不全家族じゃないと思うことで、安心したかったんです。

 

でもそれは、向き合わなければならない部分に目を背けていただけでした。

 

勉強していくうちに、機能不全家族だと認めることがアダルトチルドレン改善への近道だとわかったんです。

とはいっても、私のように認めることに抵抗がある人も多いでしょう。

 

そこで、機能不全家族をどのように捉えたらいいか、お伝えしていきます。

 

機能不全家族の捉え方

 

機能不全家族かどうかを決めるのは、大人ではありません。

子どもから見て、家族として機能していない家族が機能不全家族に当てはまります。

 

つまりあなた自身が、育ってきた家庭を機能不全家族かどうか決めるのです。

 

でもそんなの、抵抗がありますよね。

 

私は親への申し訳なさと、自分の家族を否定しているような感じがしてすごく抵抗がありました。

 

機能不全家族だと決めるなんて、育ててきてくれた親に申し訳ない。

ちょっと変わってるところがあるけど、他の家庭にもありそうだし・・・。

そのような感情がぐるぐる沸いていました。

 

そんな中、勉強していくうちにハッとしたことがありました。

 

「機能不全家族と認めることは、親との価値観のズレを認めること」

 

こう捉えることが大切だと知ったんです。

 

機能不全家族だと認めたからといって、親や家族を責めることにはなりません。

傷つけることにもなりません。

 

ただ、あなたの価値観が、親や兄弟と違うものだと認識するということなんですよ。

 

 

機能している家族との違い

 

うちは機能不全家族かも?

そう思い心がざわざわしている人もいるかもしれませんね。

むしろ、完璧な家族っているの!?と、ちょっと腹が立つ人もいるかもしれません。

 

結論から言うと、完璧な家族なんていません。1つは「問題」を抱えているものです。

 

しかし、その「問題」があなたにとって大きなものだと、結果的にアダルトチルドレンになってしまいやすいです。

 

そこで、機能している家族とはどのような家族かを見ていきましょう。

 

機能している家族の例
□素直な感情を出せる家族
□思ったことを直接本人に言える家族
□問題があれば話し合える家族
□本音で話せる家族
□自分のことを大事に思える家族
□変化を受け入れられる家族
□ユーモアがあり、親子間で笑いのある家族
□プライバシーが尊重され、”自分”を生きられる家族
□家族に所属している感覚を持ちつつも、家族から去ることも許される家族

 

子どもを1人の人間と捉え、子どもの言動を認めて受け入れる親と、感情を素直に出せる子ども。

このような親子関係でいられる家族が、機能している家族といえます。

 

傍から見ると普通の家族でも、実は機能不全家族だったりすることもよくある話です。

 

世間体を気にする我が家はまさに、傍からみると機能している家族に見られていたと思います。

しかし実際のところ、私はアダルトチルドレンになっています。

詳しいプロフィールを見る

 

表面ではわからないことも多いので、他の家族と比べて落ち込んだり劣等感を持ったりしなくても大丈夫ですよ。

 

 

機能不全家族だと認識することが大切!

 

今回は、機能不全家族の特徴とアダルトチルドレンとの関係性についてお伝えしました。

いろいろとご説明しましたが、機能不全家族をざっくり言うと「自分らしくない自分でいなければならない家族」です。

 

そのような家族の中にいることで、トラウマを抱えたアダルトチルドレンが生まれます。

 

機能不全家族であることが問題なのではなく、事なかれ主義であったり問題から目を背けていたりすることの方が問題です。

機能不全家族かもしれないと感じた時は、勇気をもって認めることが大切ですよ。

認めることで次の一手に繋がります。

 

機能不全家族の問題をそのままにすると、世代を超えて連鎖が続いてしまいます。

 

現状、何割くらいの家族が機能不全家族だと思いますか?

世代間連鎖ってどのくらいおこると思いますか?

 

次の記事では、そういった機能不全家族の実態と世代間連鎖についてお話ししています。

機能不全家族は8割に及ぶ!?連鎖する理由と回復方法とは?

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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