こんにちは。あづみです。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
結婚を考えた時、同時に思い浮かぶのが子どもを授かるということではないでしょうか。
子どもを育てるというのは、すごく責任の重い仕事ですよね。
「自分にはちゃんと子育てする自信がないから、子どもは生まないほうが良いかもしれない…」
あなた自身がアダルトチルドレンの生きづらさを感じているからこそ、そう感じてしまうのでしょう。
機能不全家族の中で育ったことでアダルトチルドレンになった人が、子どもをどうしようかと悩むのは当然のことです。
それでも、私は自分の子を育てるということを諦めなくて良いと思います。
機能不全家族の連鎖があるということを知り、行動することで負の連鎖は止めることができるのです。
そこで今回は、世代間連鎖が起こるメカニズムと連鎖を断ち切ってあなたらしい子育てをするための方法をお伝えしたいと思います。
親から子どもへとつながる世代間連鎖
世代間連鎖とは親から子へ、子から孫へと世代を越えて伝えられていくことです。
「小さい頃によく、お母さんがお菓子を作ってくれたから私も子どもに手作りのおやつを作っている。」
これも世代間連鎖の1つです。
ただ、機能不全家族の間で起こる世代間連鎖は、悲しい連鎖である場合がほどんどです。
具体的にどんなことが連鎖していくのか見ていきましょう。
【虐待】
どんな理由であれ、子どもの体や心を傷つける行為は虐待です。
虐待を受けた子どもは、体だけでなく脳も傷つき、心に深く残り続けます。
それにもかかわらず、しつけと言って正当化しようとする親も多いのが事実です。
暴力行為以外にも虐待に含まれる行為があるのを知っていますか?
虐待は以下の4つの種類に分けられます。
- 身体的虐待
- 心理的虐待
- ネグレクト
- 性的虐待
身体的虐待
殴る、蹴るなどはもちろんのこと、体に危害を加える行為のことです。
髪の毛を引っ張ったり、体を押したりと、体にあざなどの外傷が残らない場合も虐待に含まれます。
心理的虐待
言葉や態度で精神的に傷つける行為がこれに当たります。
「あなたは本当にだめな子ね」
「生まれて来なければ良かったのに」
こんな言葉をかけられたり、兄弟間でまったく逆の態度をされたりすると子どもの心は深く傷つきます。
心理的虐待は、他の種類の虐待を受けたことで複合的に起こる場合も少なくありません。
ネグレクト
食事をとらせない、オムツが汚れても替えない、お風呂に入れないなど、生きていくのに必要な衣食住の世話をしないことです。
育児放棄とも言われます。
何日も親が家に帰らないまま家に放置したり、十分に食事をもらえないことでやせ細ってしまったというニュースを目にすることがありますね。
これもすべてネグレクトに含まれます。
性的虐待
まだ幼い子どもは性的なことについてわからないことが多いと思います。
そのために嫌がらなかったとしても、子どもの性器に触る、裸の写真を撮るといった行為が当てはまります。
大人の性器を子どもに触らせたり、性行為を子どもに見せたりすることも虐待です。
性的虐待は、被害に合ったことを人に言えないことが多いため、周りの大人が気づかないケースも多くあります。
虐待はしつけにはなりません。
「怖かった記憶はあるけど、どうして怒られたのかはわからない」という子も少なくないのです。
【生活環境】
部屋が掃除されず衛生的でなかったり、家族と一緒に子どももいつも夜更かしだったり。
このような生活環境も、世代を越えて連鎖する可能性の高いものです。
あまりにも不衛生な環境や生活リズムの乱れは健康を害してしまいます。
結婚してパートナーと一緒に暮らすとなった時に、それが原因で上手くいかなくなるケースもあります。
子どもの生活リズムの乱れは、朝起きられないことで学校に行けず、学力に影響が出ます。
それが学歴や就職に問題が及び、最終的には貧困の連鎖にまでなってしまうのです。
【心理的支配】
親子はたとえ血が繋がっていても、それぞれ違う人間です。
お互いが生き方や考え方など、1人の人間として尊重されなければなりません。
しかし毒親は子どもの心を支配して、自分の都合の良いようにコントロールしようとします。
毒親の支配について、詳しくはこちらをお読みください。
毒親の心理コントロール?親の言いなりの子どもと毒親の見えない命令
親にコントロールされることで、子どもは自分に自信を持つことができず、自分らしく生きることができなくなってしまいます。
生きている中でも、何かにつけて生きづらさや困難にぶち当たるようになります。
これがアダルトチルドレンの人の生きづらさですね。
子どもを支配しているという自覚の無い親も多いですが、子どももまた知らず知らずのうちに子どもをコントロールしてしまうようになるのです。
世代間連鎖が起こるメカニズム
「子どもの頃に親にされて嫌な思いをしたことがある。」
「子どもには同じような思いをさせたくない。」
そう思っていても、子どもに同じようなことをしてしまうという人がたくさんいます。
ではなぜ、負の世代間連鎖はなかなか止められないのでしょうか?
そのメカニズムについて考えていきたいと思います。
子どもへの接し方がわからない
仕事や習い事でもそうですが、知らないことをいきなり「やれ」と言われてもできないですよね。
よその家庭の中というのは、なかなか見ることができません。
他の家庭を知らないので、子どもにとっては自分が育って来た環境こそが普通の家庭です。
毎日当たり前のように過ごしていたスタイルは、無意識のうちに体が覚えています。
このことは、私も自分の子どもを育てる中で実感しました。
私は親に厳しく育てられ、何をするにも親が良しとすることを基準に決めてきました。
「これはだめ」「こっちにしなさい」
強制されることも多く、「いつか私にも子どもができたらのびのびさせてあげたいと」思うようになりました。
私もご縁があって結婚し、子どもに恵まれました。
子どもは2歳にもなると、何でも自分でやりたがるようになります。
でも、子どもがケガや失敗をするのではないかと心配で、いつの間にか息子が何をするにも「だめ!」と制止していました。
「このままでは、子どもも私と同じようになってしまう。」
そんなことが頭によぎりましたが、何事も父や母が良しとすることを軸に決めてきた私はどうしたらいいかわかりませんでした。
のびのび育ってほしいのに、つい子どもに厳しく言ってしまうループに何度も自己嫌悪に陥りました。
自分が親にされてきたことは自然に出るのに、違う方法を取ろうとするとやり方がわからないのです。
子どもに嫉妬する
親は無条件で子どもの幸せを願うもの。
世間では当たり前のようにそう考えられています。
それは親に無条件で愛されてきた人には当てはまるかもしれません。
アダルトチルドレンは親によって少なからず心に傷を抱えています。
インナーチャイルドが傷ついているのです。
インナーチャイルドについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
普段は傷ついた心に蓋をしていますが、それはふとした時に呼び起されます。
あなたの幼少期と目の前にいる子どもが重なった時がその時です。
子育てをしていると、「私が小さい頃は…」と頭に浮かぶことが何度もあります。
良い思い出であれば微笑ましいことですが、そんなことばかりではないですよね。
幼少期にインナーチャイルドを傷つけられた人は、自分は叶わなかったのに子どもが満たされていることに嫉妬してしまいます。
「私だって愛されたかったのに」
自分の子どもにそんな思いを抱くほど、子どもにとって愛されて育つというのは大切なことなのです。
親の子どもに対する嫉妬心についてはこちらの記事をご覧ください。
毒親は自覚なし!嫉妬や影響を受けずにあなたらしい子育てをしよう
発散の仕方がわからない
子育ては喜びが多い反面、大変なことも多くストレスも溜まりやすいです。
その辛さやストレスはどこかで発散しないと、いつか爆発してしまいますよね。
アダルトチルドレンの人は自分に厳しくする傾向があるので、なかなか人に助けを求めることができません。
そして「親なんだから子どもに尽くさなければならない」と自分の辛さを我慢しようとしてしまいます。
特に親がアルコール依存症であったり虐待があった家庭では、お酒や暴力をストレス発散の方法として学習してしまっているケースもあります。
子育て中のストレス発散方法はこちらを参考にしてください。
育児の不安やイライラ、どうしようもなく辛い時助けてくれるのは?
負の世代間連鎖を断ち切る5つの方法
親から子へ世代間連鎖すること、そしてそのメカニズムについてお話してきました。
「やっぱり自分の子どもを育てるのが怖い」と不安かもしれませんね。
心配しなくて大丈夫です。
世代間連鎖の仕組みを知ったことで、あなたはもう負の連鎖を断ち切る一歩を踏み出しています。
機能不全家族で育って来たからと言って、必ずしも同じような親になるとは限りません。
ここからは、世代間連鎖を断ち切る5つのカギについて説明していきたいと思います。
心の中にある思いを認める
あなたは親に対してどんな感情を抱いていますか?
幼い頃から解消されないもやもやはありませんか?
自分の感情に蓋をするのに慣れてしまって、すぐには出てこないかもしれませんね。
ゆっくりでも良いので、あなたの中にある素直な気持ちに目を向けてみましょう。
- もっと甘えたかった
- 褒めてほしかった
- 寂しかった
- 羨ましかった
- 悔しかった
- 許せない
負の感情でも良いのです。
あなたの本当の気持ちに目を向けてみてください。
親のことを悪く言ってはいけない。
そんな気持ちがあなたの心を縛り付けてしまうこともあります。
「こうでなければいけない」から抜け出しましょう。
あなた自身が自分に対して「良いんだよ」って言ってあげてくださいね。
目的を考える
たとえば子どもに大声で怒鳴ってしまったとします。
その時、なぜ大声を出したのか考えてみましょう。
子どもが危険なことをしていてすぐに止めなければいけなかったから?
子どもが言うことを聞かなくてイライラしたから?
前者は子ども主体の考え方、後者は親主体の考え方ですね。
子どものためになる行動なら、自信を持って大丈夫です。
それでも「あんなに大声で言う必要はなかったかも」と落ち込むこともあると思います。
大丈夫です。
親も人間で、完璧ではありません。
親としての自分を振り返りながら、子どもにとって良いことが何なのか少しずつ模索していきましょう。
大切なのは失敗をしないことよりも、子どものために次、どう行動するかです。
夫婦で子育てについて話し合う
子どもの人生や命への責任を1人で負うのは、荷が重いですよね。
自分が子どもにしたことが、本当に良かったのか不安になることも多いと思います。
そんな時は夫婦で子育て観や理想の家庭像について話し合ってみましょう。
パートナーと話し合って出した結論であれば、1人よりもずっと心は軽くなります。
日頃からパートナーと話し合い、コミュニケーションを取ることが温かい家庭を築くことにもつながります。
そんな両親を見て、子どもも家庭が安心できる場所だと感じられるはずです。
親がどんな環境で育って来たのかを知る
世代間連鎖は親からではなく、もっと前の世代から始まっている可能性があります。
親はその親(あなたのおじいさん・おばあさん)からどんな風に育てられたのでしょうか。
もしかしたらあなたの親もまた、幼少期にあなたと同じような言葉をかけられ、同じような気持ちになっていたかもしれません。
「親は自分が育てられたように、私を育てただけなんだ」
そう考えると、親は恨む対象というより戦友のような感じがしてくるかもしれません。
親を許すことが目的ではないので、そう思えなくても大丈夫です。
最初にお伝えしたように、その正直な気持ちも認めてあげてくださいね。
行動パターンを理解する
ついカッとなって子どもに手をあげてしまいそうになった時、その行動や湧きたつ気持ちは何をきっかけに起こっているのか考えてみましょう。
幼少期に家庭環境が原因でインナーチャイルドが傷ついている場合、同じような場面でフラッシュバックすることがあります。
- 子どもの泣き声が暴力を受けた時の自分の声と重なる
- 子どもが言うことを聞かないと、自分が自由にさせてもらえなかったことを思い出す
どこかにそんな思いがあり、嫌な記憶から心を守るための防御反応として行動している場合があります。
「こんな風に言いたくないのに言ってしまう」
「やめようと思うのに手をあげてしまう」
何をきっかけにその行動が出るのか、毎回同じパターンがないか振り返ってみてください。
パターンをつかむことで、その時どうしたら良いかを事前に考えておいたり、そのパターン自体を断ち切ることができます。
世代間連鎖を断ち切るための5つの方法をご紹介しました。
すぐに実行したり、改善するのは難しいかもしれません。
それでも時間をかけて、自分自身の心や記憶と向き合う時間を取ることで少しずつ前に進めるはずです。
焦らず1つずでも良いのでやってみましょう。
もし改善に向かう過程で辛くなったら、ご相談くださいね。
私があなたのお力になれたら嬉しいです。
世代間連鎖を断ち切ってあなたらしい家庭を
私も子どもを産んでから、世代間連鎖に苦しみました。
それも完全に終わったわけではなく、ふと気が付くと自分に母の影を感じることが今でもあります。
時には夫に指摘してもらい、また時には大人になった子どもたちから辛口の意見を聞きながら、いまだに成長している途中です。
私自身がアダルトチルドレンだと気づき自分を見つめ直したことで、私の子育ては変わりました。
いまでは笑って「毒親だったよね~ごめんよ~」と言えるまでになり、子どもを授かった幸せを感じています。
子どもを授かり、あなたがあなたらしく、親とは違う自分であると感じられるようになった時。
その気持ちが自信となり、アダルトチルドレンの克服の糧ともなるはずです。
この記事を読んでくださっているということは、もう前に進もうとしている証拠。
あなたなら、きっと大丈夫。
自信を持って温かい家庭を築いてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうざいました。
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