こんにちは。あづみです。
いつもお読みいただきありがとうございます。
前回の記事で、相手を信じるためには自分の決断を信じる必要があること。
そしてその為には、相手との信頼関係を築くことが大切だと最後にお話しました。
皆様は、信頼とはどんな状態を指すと思いますか?
実は似たもので「安心」や「信用」というものがありますが、信頼とはちょっと違います。
何か約束事をするうえで考えてみると、違いが分かりやすいかと思います。
実は「安心」や「信用」は確実に根拠があり、結果が約束されていることを指すのです。
それに比べて「信頼」とは、確実な根拠がなくとも相手を信じることが出来るということです。
似ている言葉ですが、「信頼」は不確かなものを信じることだとわかりますね。
相手と信頼関係を築くには、ここを理解しておく必要があります。
しかしアダルトチルドレンの方は育った環境の中でコミュニケーションが不足しており、他者との信頼関係を築くことが苦手です。
その為相手と共有することが不足し、自分の意思や考えを伝えるうえで理解が欠如しまう等のズレが生じてしまいます。
そのコミュニケーションギャップが日々重なることで、私達は生き辛く感じているのです。
本日は相手とのコミュニケーションギャップを埋めて、信頼関係を築く方法をお伝えしたいと思います。
「客観視」することが大切
他人との関わりでトラブルが起きやすく、いつもモヤモヤした気持ちを抱えてしまう時。
あるいは虚しさや悲しさに、戸惑ったりしてしまうことはありませんか。
・上手く付き合いたいのに、自分の感情に振り回されてしまう。
・なんだか他人と居ると、ひどく疲れてしまう。
・急に相手との距離が分からなくなってしまう。
そんなときは一度立ち止まり客観的な目線を持つことで、相手との距離を見直すことが出来ます。
その為にはあなたが普段何を考え、どんな行動を起こすかに注目してみることです。
自分が重要視していることを相手に強制しない
あなたのモヤモヤした気持ちや、ストレスの正体は一体何でしょうか。
それを知るためには、まずあなたが普段何を重要視しているのか気が付くことです。
あなたは「これは守らなきゃ」「こんなことしたらいけない」といった自分ルールはありませんか?
ちなみに私自身も親に厳しく育てられたことで、自分の子どもにも強制してしまっていたことがあります。
「ちゃんとした良い子でいなきゃいけない」
そう思い生きてきた私は、無意識に自分の子どもにもそれが一番大切だと押し付けていたのです。
隠れアダルトチルドレンに潜む罠!いい子症候群から抜け出すには?
二人目の子育てに入り、私の注意が行き届かなくなったことで、かえって子どもたちの笑顔が増えたことに気が付いた私は、少しずつ方向転換を始められました。
アダルトチルドレンの方は、一つのことに強くこだわりを持つ傾向があります。
そして、ルールから外れている人を敵とみなし強制したり、激しい嫌悪や悲しみが沸き上がることがあるのです。
白か黒かの判断思考や、すべき思考、レッテル貼り等の考え方を持つ方は当てはまる可能性が高いです。
いくつか例を上げてみましょう。
・「責任感」を大切にしている人 ⇒ 人に甘えたり自己中心的な人を見ると怒りが沸く。
・「慎重」を大切にしている人 ⇒ 深く考えず行動に移す人を、軽率に感じる。
・「ルール」を大切にしている人 ⇒ ルールを少しでも乱す人に怒りや嫌悪を感じる。
・「人の顔色」を大切にしている人 ⇒ 相手を気にせず軽率な発言をする人に嫉妬や怒りが沸く。
あなたも上記のように、絶対的な優先順位をつけて大切だと思っていることはないでしょうか。
実は無意識に、自分が大切だと思っていることを基準に物事を見てしまっているのです。
それを他人に強制してしまうと、お互いに窮屈な関係になってしまいます。
アダルトチルドレンの方は、無意識に育った環境で刷り込まれたルールを大切にしがちです。
そして「~すべき」「~しなくてはならない」という思考が言動に出てしまうことがあります。
だからこそ自分が大切だと思っていることが相手と大きくズレていた時、大きなストレスを感じてしまうのです。
自分の感情を見つめると見えてくる
上記での「重要視していること」は、場面ごとに変わってくるので1つとは限りません。
自分が重要視していることを見つけるのが難しいと思う方は、自分の感情を見つめ問いかけることから始めてみましう。
まずは、あなたが周囲の人とすれ違いを感じたり、大きなストレスを感じた場面を思い浮かべて下さい。
その場面を第三者になったつもりで、あなたと相手を見つめてください。
そして何故そんな感情になったのか、答えてみましう。
「あの人に馬鹿にされて苦しかったなぁ・・・何故かって失敗して恥ずかしい思いをしたから。」
「あの人に否定された気がして悲しかったんだね。何故かというと共感して貰えなかったから。」
「あの時自分なんて消えてしまいたいと思った。何故かって誰も評価してくれなかったから。」
「あれは本当に許せなかった。何故かって人として気遣いは当然のことだと思うから。」
どうでしょうか、湧き上がってきた感情に対して「何故?」と問いかけるのです。
すると自分が無意識に、重要視している部分が分かります。
「あぁ、自分はこれにこだわって相手と接していたんだ。」と気が付きましょう。
これをしている時は自分と相手が正しいか間違っているかの判断は、一旦抜きにして静観することが大切です。
これは、自分のインナーチャイルドを癒す行為とも少し似ていますね。
ただし、何を重要視しているか知ったことで、その自分を否定したり責めないでくださいね。
私はあなたに、自分の気持ちを抑え込んで我慢してほしいわけではありません。
次の項目で、自分の重要視していることが分かった上での行動をお話します。
あなたの考えを発揮できる場所を知る
上記で自分が重要視していることに気づくことをお伝えしました。
それを知った上で、どのような行動を取ればいいでしょうか。
あなたの重要視していた部分を否定して、相手に譲ることでしょうか。
それとも、あなたと合わないと感じる人と縁をきっぱり切ることでしょうか。
実は「こだわり」というものは、使い方によっては良くも悪くも働くことがあるのです。
もし、自分を必要以上に抑え込まずに相手にも強制しない方法があるとしたら。
それは、自分が重要視していることが、どんな場面で強みとして発揮されるのか。
逆に、どんな場面では仇となってしまったり弱みになるのか知っておくことです。
例えば。
個人で仕事をする時は自分の真面目さが発揮され、ミスなく丁寧な仕事が出来る。
しかし、グループで仕事をする時は自分の真面目さが仇となり、同じグループの相手にきつく当たってしまう。
相手の表情が見えるなど、評価が目に見える形だとモチベーションが上がる。
しかし、相手の表情が直接は見えない状態になると評価も見えず、モチベーションが下がってしまう。
このようにどのような場面で自分の力が発揮されているのか、突き詰めてみてください。
そうすれば、どこで自分が押すべきか引くべきか加減が分かってくるのです。
アダルトチルドレンの方は、他人の態度に敏感で本当の自分を見失いがちです。
もしあなたと違う何かを相手が持っていると感じたとき、あるいは苦しいと感じたとき。
あなたは、自分を知るチャンスに出会ったと思いましょう。
それでも、どうしても相手との接し方がきつくなってしまう、苦しいという方へ。
以前アダルトチルドレンの方は、物事の考え方が極端に偏ってしまう傾向があることをお話しました。
それを「認知のゆがみ」と言うのですが、人と上手く付き合えず生き辛さを加速させている原因でもあります。
この中に「認知行動療法」という自分の考え方を徐々に柔らかくしていく方法をお伝えしています。
詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてお読みください。
自分の気持ちを丁寧に伝える
「自分の気持ちを伝えるなんて出来ないよ。」
「こんなこと言えるわけない。」
こんな風に自分に歯止めをかけてしまうのはなぜでしょうか。
そんな時は諦めずに相手に上手く伝える工夫をしてみましょう。
ここでは、自分の気持ちを話すためのちょっとしたコツをお伝えします。
自分がどうしたいのか先に理解しておく
あなたは下記のようなことを、よく思ったり考えてしまうことはありますか。
「相手に話しても、どうせわかってもらえない。」
「これだけしてあげたのに、相手から報われない。」
「わかってくれないんだから、話しても無駄。」
このように思い込んですぐに諦めて塞ぎこんでしまうのは、あなたにも相手にも良くありません。
そしてあなたが受け身になって、相手に振り回されてしまう原因となります。
・相手の考え方に納得していなくてもOKしてしまう。
・反論されると自分が譲ればいいと我慢してしまう。
・相手の反応しだいで、自分の価値を決め一喜一憂してしまう。
・自分の意見を言うと嫌われるのではないかと思う。
上記のようなことを、一時だからと無理を重ねてしまうのは良くありません。
常に自分を抑え込んでいる状態になるので日々の充実感も失われていきます。
そしてだんだんと元気がなくなっていき、溜め込んで最後に爆発してしまうこともあります。
アダルトチルドレンの方は、自分の本当の気持ちが話せなかったりわからなくなっていることがあります。
なので、一度「相手が~だから。」という考えや、「相手基準」になっている思考から離れてみましょう。
そして「私は~したいと思っている。」と自分自身の要求を理解してあげましょう。
その為には、常日頃から自分に問いかける癖をつけましょう。
「本当はどうしたい?」「本当はどう思っているの?」「それで良かったの?」等。
日記やメモ帳など誰にも見られないノートに書きだしてみてください。
文字にすることで、自分でも気がつかなかった内なる本心が見えてきます。
自分の本心は普段過ごしていると、かき消されがちですよね。
しかし「知らない、わからない」と投げ出してしまうとどんどん自分を見失ってしまいます。
自分が何か無理をしていると感じる時こそ、この問いかけは必要です。
あなたが自分の本心を理解していない限り、本当に伝えたいことは伝えられません。
自分の本心を知っていないからこそ、相手の態度や意見に反応して振り回されてしまうということになるのです。
自分がどうしたいかを理解出来たら、次はそれを相手に上手く伝えるコツをお伝えしますね。
相手に先に要求を伝えていないか
上記であなたの本当の望みや、伝えたいことがわかりましたか?
しかしそれを相手に上手く伝えるのは、難しいと感じてしまいますよね。
相手に伝わらないのは、伝え方に問題があるのかもしれません。
ただそこで相手との違いに悩み立ち止まるのではなく、本当に考えることは「伝え方」です。
自分の気持ちを伝えるちょっとした工夫をすると、劇的に相手との話し合いがスムーズになります。
「相手が変わってくれない」
「こちらのことを、全くわかってくれない」
そう思うことが、私もあらゆる場面でありました。
どうしてこんなに相手が自分の話を受け入れてくれないのか、否定してくるのかいつも悩んでいました。
立ち止まって悩んで、何度も自分は何か悪いのかと考えていく中で気が付いたことがあります。
それは、私は相手に求めてばっかりだったということです。
「ああして欲しい」「こうして欲しい」と自分の要求を先に主張し、私の方が相手を受け入れていなかったのです。
だからこそ、相手が自分を受け入れるどころか警戒態勢に入ってしまうんだと気が付きました。
逆の立場になって考えてみると、相手にとってすごく嫌な存在だったかもしれませんね。
それでは、どうしたら良いのか。
答えは、相手を先に受け入れてから自分の要求を伝えることです。
コミュニケーションを取るのが苦手な人が克服する為の秘訣とは!?
こちらの記事でもお伝えしていますが、ワンクッション相手への配慮を入れてから話すことです。
「今、忙しいですか?急ぎで相談したいことがあるのですが」
「いつも大変な中お疲れ様です。今少しお話しても宜しいですか?」
「今日は○○をして下さり、ありがとうございました。1つお伝えしたいことがあります」
このように先に相手への配慮を入れてから、自分の要件を話すことです。
自分の状況のことをわかってくれていると感じる相手の話は、自然と聞こうと思うのです。
ただ気を付けることがあるとすれば、自分が伝えたいことを話すとき。
相手に遠慮し過ぎたり、気遣いすぎて曖昧な頼み方をしないことです。
要件が曖昧過ぎると、重要な話だととらえて貰えず後回しになってしまう可能性があるからです。
相手の状況を受け入れた上で、なるべくあなたのことをハッキリ伝えるのです。
お互いが対等に話せるよう意識して話しましょう。
相手の気持ちを思いやる
他人と意見が異なるとどうしても「相手は間違っている!!」という感情が先に来てしまうこともあります。
そしてイライラしたり、悲しくなってしまいますよね。
その原因は単純に、あなたが大切にしていることと、相手が大切にしていることが違うからなのです。
ここまでの中で、あなたが重要視していることやあなたがどうしたいのか知っておくというのをお話しました。
実はあなたが自分を深く理解することは、相手を理解する近道なのです。
これからあなたが自分を大切にし、相手も大切に思えるためのヒントをお伝えします。
相手を尊重する為に心掛けること
あなた以外のすべての人は、育った環境も見てきた世界も違います。
なので、考え方や行動にズレが生じることは仕方ないことかもしれません。
それは親や、兄弟も同じように言えます。
似ている部分があったとしても、すべての人はあなたとは違う個の存在なのです。
あなたも相手も対等な存在で居るためには、どうしたら良いでしょうか。
自分の大切だと思うもの以外にも、この世の中には大切なものがあるのだと受け入れることです。
あなたの大切なことと、相手の大切なことが違っても傷ついたり苦しむ必要はありません。
無理にどちらが正しいか、間違っているかを決める必要はないのです。
アダルトチルドレンの方は、無意識に相手と一体化しようとしてしまう傾向もあります。
しかし、それはお互いの存在に依存してコントロールしようとしている証拠です。
共依存の関係から卒業しよう!共依存チェックと回復方法を大公開!
相手と対等な信頼を築くには、お互いが自律していることが必要なのです。
表現や失敗にこだわらない
もしこの先で、自分を責めてしまったり誰とぶつかり苦しんでしまうことがあれば。
そんな時は文章にしてみる等、自分を客観的に見る方法を試すことをお伝えして来ました。
しかし自分を客観的に見たときに、今の自分を無理やり理想に引き上げようとすることはお勧めしません。
例えば。
「今回は70点しか取れなかったけど、次は絶対に100点が取れるはず!自分なら絶対に出来るはず!」
「今日はこれしか勉強できなかったけど、本来の自分ならもっと出来るはず!!」
という風に、今の自分より更に高い理想を自分に課していくのは自己肯定感が失われる原因となります。
それよりも「今」の自分をそのまま受け入れましょう。
そして「今、自分に変えられることは何か?」「今、あなたが出来ることは何か?」ということを考えていきましょう。
他者に対しても同じです。
相手に変わって欲しい、相手のここを変えたいと思う前に、相手が大切にしているものを受け入れましょう。
これは、嫌なことを許すとか譲ることとは違います。
相手を丸ごと受け入れた上で、それをどうするか決めるのはあなたです。
そしてあなたの選択に対して、相手がどう思うかも自由です。
お互いが自律し、受け入れ合い思いやれる状態こそが信頼関係を築くいうことなのです。
コミュニケーションギャップは信頼関係を大切に
今回は自分を知ることが、相手の理解につながり信頼関係を築く上で大切だとお伝えしました。
現在の苦しみは、過去にあるのではなく「今」のあなたの心の在り方に存在しているのです。
次回は、自分で今の自分を認めていくことの大切さをお話します。
それによって、怖い、辛いと思う世界から抜け出し人を愛せるようになるお話をします。
このお話が、あなたの生き方に少しでも救いとなれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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