【体験談あり】病院で行われるうつ病治療に前向きになれない方へ

 

こんにちは。あづみです。

このページをご覧いただきありがとうございます。

 

これまでうつ病とはどんな病気か、どう接していけば良いかお話してきました。

 

今回からは2回にわたってうつ病の「治療」についてお話していこうと思います。

この記事では病院で行われる治療についてお話していきますね。

 

あなたは「病院」についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?

「怖い」「薬ばかり飲まされる」などマイナスなイメージが強い方も多いと思います。

 

確かにメディアで取り上げられるのは病院に対する恐怖心を煽るような内容が多いですからね。

 

しかし、私はイナスイメージだけを信じてしまうのは非常にもったいないと考えています。

なぜなら、本来の病院は怖いところではないからです。

 

うつ病は、対応が遅れるほど回復に時間がかかってしまいます。

「早めに受診しよう」と思ってもらえるよう、病院で行われる治療について、私の考えと心療内科に通院した経験がある友人Aさんの話も交えながらお伝えしていきます。

 

Aさんについて

 

 

まずは少しAさんについてご紹介しますね。

Aさんは、明るく多趣味で「よく笑う楽しい人」という印象の看護師さんです。

そして、複雑な家庭環境で育った「アダルトチルドレン」でもあります。

 

Aさんは元々救急車がひっきりなしにやってくるような、規模の大きい病院で働いていました。

しかし信頼していた先輩が異動し、代わりに新しい人たちが来た頃から人間関係が上手くいかなくなりました。

そして次第に、

  • 人の話が聞こえない、聞いても覚えられない
  • 皆が自分の悪口を言っているように感じる
  • 集中できない
  • 夜眠れない
  • 仕事に行かなければと思うと動悸がして涙が出る
  • 食欲がなくなる

といった症状に悩まされるようになったそうです。

 

Aさんの異変に気付いた周囲の人たちから病院に行くのを強く勧められ、受診。

 

そこで「うつ病」と診断され、そのまま休職→退職となりました。

通院による治療を経て再就職し、現在は救急車が来ない小さな病院で看護師を続けています。

 

Aさんは仕事柄、うつ病などのメンタル系疾患について知識がありました。

しかし、「自分はうつ病にはならない」と思い込んでおり、診断名を聞いたとき「まさか!私が?嘘でしょ?」と叫んだんだとか。

 

気分の落ち込みも大きく、なかなか治療に前向きになれなかったそうですが、周囲の助けを借りながら病院での治療を続けたそうです。

 

通院治療を経て回復したAさんの経験を交えながら、病院ではどのような治療が行われているかお話していきます。

 

病院で行われる「うつ病治療」とマイナスイメージの実際

 

 

うつ病が対象となる診療科は「心療内科」または「精神科」です。

一般的には医師の診察と内服による治療が行われています。

 

Aさんの場合は、

  • 初診は臨床心理士による問診後、医師による診察と薬の処方
  • 以降は病状に合わせて1~4週間ごとの通院(医師の診察と薬の処方)

という流れだったそうです。

 

病院によってはカウンセリングや心理療法を取り入れているところもあり、患者さんの状況に合わせて治療が選択されます。

医師の診察を受けて薬を処方してもらう。

風邪などで受診した時と同じですね。

 

ではなぜうつ病を含めたメンタル系疾患の治療はマイナスイメージが付きやすいのでしょうか

 

うつ病への「偏見」

 

うつ病は患者数が年々増加していることから深刻な病気の一つと考えられています。

しかし、「うつ病=甘え、怠け」という世間のイメージが強いという現状もあります

 

うつ病についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

うつ病の特徴「なんだか辛い」と感じているあなたに伝えたいこと

 

真面目な人、自分に妥協ができない人ほど自身がうつ病であると受け入れにくいように思います。

また、受け入れていても「世間の目」を気にしてなかなか病院に行けないことも考えられますね。

 

真面目、自分に妥協ができない、世間の目が気になる・・・。

すべてアダルトチルドレンの特徴と当てはまってるんです。

 

アダルトチルドレンについてはこちらの記事をご覧ください。

アダルトチルドレンとは?6つのタイプから見る特徴と生きづらさ

 

アダルトチルドレンの方は特に、「うつ病なんて・・・病院に行くなんて・・・」と自分でマイナスイメージを作り上げているかもしれません

その思いが余計に治療から遠ざけてる可能性があります。

 

うつ病の辛さは「その人」にしか分かりません

何も知らない「世間の人」の目や勝手なイメージに惑わされないでください。

 

「世間の人」は色々言いますが、実際に助けてはくれませんからね。

 

病気になったら病院に行くのは自然な事です。

気にせずに病院へ行きましょう。

 

薬だけ出されてろくに話を聞いてくれない

 

私がカウンセリングさせていただいた方の中には心療内科に通院経験があり、医師に不信感を抱かれている方もおられました。

 

「全然話を聞いてくれなかった」

「高圧的な態度で怖かった」

 

などというお話を聞いたことがあります。

 

アダルトチルドレンの多くは機能不全家族の下で育ちます。

機能不全家族とは?特徴とアダルトチルドレンとの関係性

 

機能不全家族という環境下で育った方が、医師からそっけない対応や高圧的な対応をされると「自分の親」を連想し、畏縮してしまいますよね。

 

そうなってしまうと、病院に行くのが怖くなるのも当たり前です。

信頼できない人から出された薬は飲みたくないですもんね。

 

Aさんは「医師との相性は大事だと思う。信用できない医者のいう事なんか聞けないし。合わないと思ったら病院を変えるべき」と言っていました。

 

因みにAさんは、初めて訪れた病院の医者に「あなたうつ病。薬飲んで寝てて。また来週きて」と突き放すように言われたことに腹を立て、病院を変えた経験があるそうです。

 

うつ病などのメンタル疾患の治療対象は「」です

場合によっては身体の不調よりも慎重になる必要があります。

 

「合わないな・・・」と感じたら病院を変えてみましょう

信頼できる医師が見つかれば治療にも積極的になれますし、積極的に治療できれば回復も早まりますよ。

 

薬を飲んでも良くならない。依存しそうで怖い

 

「薬を飲んでいますが、良くなっている実感がありません」

「薬がないとだめになってしまいそうで怖いです」

 

これも私がカウンセリングした方がおっしゃっていました。

 

Aさんに薬の事を聞いてみました。すると、

「薬がうつ病自体を何とかしてくれるわけじゃないよ。心を落ち着ける手伝いをしてくれるだけ」

「自分と自分が向き合ってうつ病を乗り越えるの。医者も薬もその補助」

と言っていました。

 

うつ病の治療薬はAさんが言った通り、治療のために心身を休ませ、意欲を高めるためのものです。

薬で治す」ではなく「薬の力を借りて自分で治す」と思っておく方が良いでしょう。

 

良くならないからと、自己判断で飲まないという行為はお勧めできません。

薬の事で納得できなければ医師に相談しましょう。

 

ちなみに、メンタル系疾患の治療薬自体への依存性は低いとされています。

ただし薬の効果に精神的に依存することはあり得ます。

 

不安な気持ちが落ち着いたり、ざわざわした気持ちが落ち着くことを経験すると「薬がなくては」と考えるようになるのは当たり前かもしれませんね。

 

特にアダルトチルドレンの方は「依存」しやすい傾向にあるので注意が必要です。

 

依存についてはこちらの記事でも触れているのでぜひご参照ください。

共依存の関係から卒業しよう!共依存チェックと回復方法を大公開!

 

「薬は補助」と言ったAさんですが、治療中は薬に依存しかけていたと言っていました。

 

Aさんは、気分が落ち込んでいるとき、子どもの頃の辛かったことを頻繁に思い出したり、弱い自分を責め続けてしまったりと本当に苦しかったそうです。

しかし薬を飲むと、不安とか心のざわざわがふっと楽になったことから、「薬がないとだめだ」と思っていたと。

 

しかし、ある時「このままじゃ楽しくない。そもそもなんでこんなに苦しまなきゃいけないんだ」と思ったそうです。

そこから意識して楽しいことや前向きな事を考え、辛い時は医師に相談しながら治療を進めていき、いつの間にか薬が必要なくなったと教えてくれました。

 

回復してくれば薬の処方もなくなっていきます。

「薬がないと不安」と思うかもしれませんが、自分自身を信じ、「大丈夫」と思えると、辞めることができます

 

Aさんは1年ほど通院しお薬を飲まれていましたが、現在は薬を飲まずに過ごしていますよ。

「なんかね、本当に薬がなくても大丈夫って思えるようになるのよ。あんまり考えすぎない方が良いって」

と笑顔で言っていました。

 

自分が大丈夫と思えるようになるまでお薬の力を借りてくださいね。

 

 

うつ病治療に病院が「必要」だと考える理由

 

私は、これまでのAさんの経験を聞いて、うつ病治療に病院は必要だと考えています。

なぜなら、専門家による正しい診察と状態に合わせた薬の内服は、自分の状況を知り、明るい方向へ向かうための道しるべとなるからです

 

Aさんは、「ちゃんと通院して、薬飲んで心を落ち着かせるよう意識したから、このままじゃ楽しくないって思えたんだと思う」と言っていました。

通院し、正しく内服したからこそAさんが本来持っていた「明るく前向きな部分」が復活したんですね

 

うつ病は気が付きにくく、気が付いていたとしても「忙しい」「まだ病院に行くほどではない」という考えから、なかなか受診に至らないという現状があります。

 

しかし、うつ病は放置すればするほど治療には時間がかかります。

治療効果も感じにくくなるため「病院に行っても良くならない」というイメージに繋がってしまうのかもしれません。

できるだけ早く病院へ受診することが早期回復のカギだと私は考えています。

 

 

「うつ病かもしれない・・・」そう思ったら病院へ

 

Aさんの経験を交えながらうつ病治療について書いていきました。

あなたのマイナスイメージはどうなったでしょうか?

 

冒頭でも言いましたが、病院へのマイナスイメージで受診ができないなんてもったいない!

病院は良くなるために行くところなんですよ。

 

イメージに惑わされず「自分にとって必要か」しっかり考えて行動してくださいね。

 

次回は心理療法の1つ「認知行動療法」についてお話していきます。

 

認知行動療法はうつ病だけではなくアダルトチルドレンの改善にも繋がる治療法です。

詳しくお話していきますね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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